早稲田大学機友会 会長挨拶

 

 

早稲田大学名誉教授 大聖泰弘

(1970 年卒 齊藤(孟)研)

 

この度、機友会の会長を拝命しました大聖 泰弘(1970 年機械工学科卒、本学名誉教授)です。会長を務めておられた 3 年後輩の勝田正文名誉教授が病に臥され、惜しくも昨年9月 1日に逝去された後を受けて、この任をお引き受けすることになりました。ここに、皆様と共に勝田先生のご冥福をお祈り 致したく存じます。

まず、自己紹介しますと、私は故齋藤 孟先生の研究室で学び、機械工学科の教員として研究教育に携わって参りました。授業では、工業熱力学や機械工学実験、熱エネルギー変換工学等を担当してきましたので、40 年近くにわたって卒業生の方々と接点があったことになります。

研究面では、自動車用エンジンの排気浄化や高効率化をはじめ、各種電動車の試作や性能評価にも取り組む一方、国の自動車の排出ガス規制や燃費 基準の策定にも長年関わってきました。5 年前に70歳の定年を迎えましたが、今でも学会や国の委員会に参加しております。

因みに、機友会主催の教員と学生による豊島園での運動会や57号館大教室での「ふいご祭り」等の年中行事が懐かしく思い出されます。また、自ら「鳴らそう会」を組織し、57 号館大教 室でクラシックレコードの演奏を大音響で楽しむ機友会サークルを主催していたものでした。

さて、現在新型コロナウイルス禍が長引き、機友会は半ば休眠状態を余儀なくされています。そのような状況にあって、昨年 12 月に各界で活躍されている卒業生諸氏を招いて行われた機友会主催のオンラインによる「就職進路パネルディスカッション」は、多く学生諸君の参加を得て盛会とすることができました。この成功を通じて、機友会の活動復活を推進すべき意義を再認識した次第です。

これからは、この度の災いの終息を見越して、2022 年度を機友会再生の年度と位置付け、財政の立て直しのため会員の方々からの会費納入を促進しなければなりません。また、ニュースレターの発刊の電子化やメールマガジンの創刊等によって会員間の交流や情報交換の活性化を図りたい考えです。さらに、サークル活動の支援や卒業生向けのリカレントセミナーの開催、機械工学分野における今後の発展に関わる提案にも取り組みたいと存じます。

つきましては、機友会への恩返しのつもりで微力を尽くして参りたいと存じますので、皆様には、本会の活動への積極的なご参加とご支援はもとより、本会の将来の発展に繋がる前向きなご提案を頂ければ幸いでございます。