2020年10月1日、午後5時から6時まで大隈講堂において総合機械工学科1年生の始業式が開催されました。科目毎にはすでにオンライン授業が実施されているが、一堂に会しますのは4月に入学以来初めてです。1年生のクラス担任の一人である石井裕之准教授の司会により厳粛な中、進められました。初めに学科主任、草鹿仁教授が挨拶に立ち、入学の祝いを述べました。そこでは受験競争意識から脱却し、好奇心、思考力の向上を図る事、および機械工学の本質を話され、倫理観の確立の重要性について話されました。
次いで理工学術院長に就任された菅野重樹教授(総合機械工学科)からも入学の祝いの言葉に続き、理工学術院が早稲田大学の中でも研究を国際的にリードしてゆく地位にある事と健康に十分留意して有意義な大学生活を送る様にとの挨拶がありました。総合機械工学科では3年生になってそれぞれの研究室配属となるため、例年先生方は全員出席して一言ずつ挨拶をします。しかし今年は教員の顔写真が並んだものが大スクリーンに映し出されたのみでした。またもう一人の1年生クラス担任の岩田浩康教授から、新しい価値を創造して社会で活躍する人材になってほしいと言う挨拶がありました。
最後は早稲田機友会会長の梅津光生教授(総合機械工学科)から、機友会の特徴と使命についての、お話がありました。早稲田機友会が3万名の会員を有し、常に後輩学生たちへの支援を続けている事や社会に出てからも温かい支援がある事を、スクリーンに映し出される大井川鉄道の蒸気機関車と最後尾から押し上げている電気機関車の役割を引用しながらわかりやすく話されました。更にダーウインの言葉から「生き残る」という事は「強い」のではなく「環境に適合する事」であり、新型コロナ禍にあっても「自分だったらどうするか」を常にとらえて生きてゆく事の大切さを伝えました。約150名(20名の学生は郷里や自宅でオンラインで受講)の新入生は真剣に聴講しました。参加した新入生には4月に配布するはずだった早稲田機友会ニュースレター52号と総合機械工学科のレポート用紙が配られました。引き続き小休憩をはさみPBL(Preject Based Learning)の授業が行われ新入生のグループ活動が開催されました。 新入生たちの晴れやかな顔が印象的でした。
文責 早稲田機友会理事・副会長 真下 進(1965年 松浦研卒業)
梅津会長が引用された画像です。新 機友会紹介20201001(新入生)final.pptx 梅津先生